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14.海の豊かさを守ろう

担当:田中優子、江口大翔

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海洋と沿岸の生態系を持続可能な形で管理し、人間の陸上活動に由来する汚染から守ると共に、海洋酸性化の影響に対しての対策に取り組む。

海の豊かさを守ろうとは
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問題・課題・原因
​問題・課題・原因

海洋汚染:温室効果ガスの増加により海水の温度が上昇したり、海洋の酸素欠乏により生態系に大きな影響を及ぼしている。また、二酸化炭素による海洋の酸性化によりサンゴなどの石灰化生物が殻や骨格を作るための生成能力が正常に動作しなくなってしまい、2030年には世界のサンゴ礁の9割、2050年にはほぼ全てがこのような脅威にさらされると予測され、サンゴだけでなく、プランクトンや甲殻類などの生命、繁殖力、成長にも影響や被害が及ぶとされている。

 

プラスチックごみ:日常生活で使われているペットボトルや容器などのごみがポイ捨てや適切な処理をされないことで海に流れ込んだものをプラスチックごみと言い、主要排出源は東アジアや東南アジア地域で、世界中では毎年約800万トンのごみが海洋に流れ出ている。また、プラスチックごみが劣化などにより5ミリ以下に小さくなったものをマイクロプラスチックと言い、ペットボトルなどの大きいごみと比べてかなり小さいため遠くに広がりやすく南極や北極でも確認されていて、海洋生物がプラスチックごみを誤飲してしまうことによる生態系への影響も懸念されている.

 

海洋資源の減少:水産物の需要が世界的に高まっており、加工や保存、輸送技術の発達によってより多くの魚介類が消費されるようになったことから、過剰な資源消費に陥っている。また、違法漁業や乱獲なども水産資源に被害を与えており、過剰な資源の利用が続けば、海洋資源は減少の一途を辿り、海洋資源が利用できないといった状況も生み出されてしまう。

日本・海外の達成度
​日本・海外の達成度

世界各国がSDGs14番に対し約束をした;海の汚染を減らす・違法漁業や海の環境を脅かすような魚の漁獲方法を禁止する法律を作る・発展途上国や小規模の島でも海の資源を守れるように支援する。違法漁業や無規制漁業などにはじめて拘束力をもつ「寄港国措置協定」という国際協定に87ヵ国が署名している。日本では、レジ袋の有料化を図り、マイバッグ・エコバッグの利用を促すと共に、プラスチック削減への第一歩となっている。日本、そして海外でもこのように少しずつ取り組みが見えているが、大量の食料廃棄、海の汚染はまだ解決していない。

​企業
企業

味の素株式会社:

味の素の目指す「健康な心と体」から連鎖される、地域・地球との共生は、食資源の枯渇、フードロス、地球温暖化、水資源の枯渇、廃棄物増加を解決の方向へ導くと考えている。

海洋プラスチックとは

海洋プラスチックとは?

手軽で耐久性に富み、安価に生産できることから、洋服、自動車、建設資材など私たちの生活のあらゆる場面で利用されているプラスチック。これらの製品そのものだけでなく、ビニールや発泡スチロールなどの包装や梱包、緩衝材、ケースなどにも幅広く使われている。

 

しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後に環境中に流出してしまうことがある。そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」なのだ。

 

既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トンが新たに流入していると推定されている。

 

海洋ゴミの影響により、鳥類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメを含む約700種もの生物が傷つけられたり、命を奪われたりしているのだ。このうちの92%がプラスチックの影響だとされている。漁網などに絡まったり、ポリ袋を餌と間違えて摂取したりしてしまうのだ。プラスチックごみのの摂取率は、ウミガメで52%、海鳥で90%と推定されている。

日本が取り組むべきこととは

海洋プラスチック、日本が取り組むべきこととは?

日本はプラスチックの生産量で世界第3位。特に1人当たりの容器包装プラスチックごみの発生量については、世界第2位と、この問題に国際的な責任を持たなければならない立場にあるのだ。実際コンビニの普及もあり、国内で年間に流通するレジ袋の枚数は、推定400億枚で、一人当たり一日約一枚のペースで消費されている。また、ペットボトルの国内年間出荷は227億本に達する。

 

日本では廃棄されるプラスチックの有効利用率が84%と特に進んでいるとされていますが、全体の57.5%は、燃焼の際にエネルギー回収をするものの燃やす「サーマルリサイクル」という処理方法に頼っている。つまりは、化石燃料を燃やし、CO2排出しているということで、今後ますます深刻化する地球温暖化への対策まで含めた視点で見たときに、とても資源が有効かつ持続可能な方法で利用されているとは言えない。

 

プラスチックごみの問題を解決するために必要なことの基本は、いわゆる3R。Reduce(出すごみの総量を減らすこと、Reuse(再利用すること)、Recycle(再生産に回すこと)。これらを徹底することが、海に流入するプラスチックを減らすことにつながる。プラスチック生産量の多い日本の場合、重要となるのは生産・使用を減らすことだ。

オーストラリア、グレートバリアリーフ

オーストラリア、グレートバリアリーフの環境対策とは?

グレートバリアリーフはオーストラリアのビクトリア州にあり、南北2,000キロ以上にわたって広がる世界最大のサンゴ礁。1981年にユネスコの世界自然遺産に登録されたこの海は、400種のサンゴ、1,500種の魚類が生息する、世界屈指の豊かさを誇る海洋生態系であり、絶滅危機種のウミガメやジュゴンなどの大型海洋生物の生息域でもある。

 

そこでは、2016年3月、大規模なサンゴの白化現象が生じていること分かり、現在も、過去最大規模のサンゴの白化現象が確認されている。その主な原因は、気候変動(地球温暖化)やエルニーニョ現象による海水温の上昇と考えられている。これに、陸域からの水質汚染などによる環境変化のストレスが加わると、サンゴが死滅する危険性がさらに高まりまるのだ。

 

海の環境が元に戻れば、サンゴは白化しても回復するが、繰り返し海水温が高い状態にさらされると、サンゴ自体が衰弱するため、他の病気にかかったり、再び白化する恐れが高くなる。またサンゴ礁は、海の熱帯雨林とも呼ばれ、生物多様性が高い地域である。サンゴ礁の衰弱や死滅は、そこに住む魚介類、ウミガメ、水鳥などにも影響が与えられる。

 

世界各地のサンゴ礁では1998年に世界規模の白化現象が起き、その後も各地でこの白化が報告されてきた。地球温暖化と関連があると考えられているサンゴの白化現象を防ぐためには、各国による気候変動をくいとめるための取り組みと国際的な協力が強く求められている。

​My Voice
My Voice

海を守るために大切なことは、国際協力です。世界中の国が1つとなり、この問題に取り組まない限り、海の自然を守ることはできません。地球の海は繋がっていること、そして様々な国の船などがその海を渡ることから、1つでも協力しない国がいると現実はかなり難しいです。

参考文献
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